男性側の妊活|パートナーと取り組む妊娠準備

「妊活」と聞くと、つい女性の身体づくりや排卵の管理ばかりが注目されがちです。しかし、妊娠はふたりでつくるもの。実際には、不妊の原因の約半分が男性側にあるとも言われており、パートナーである男性の身体と生活習慣も妊娠に大きく影響します。この記事では、男性側の妊活としてできることや、パートナーと一緒に取り組むためのポイントをご紹介します。

男性不妊とは?

男性不妊とは、精子の数や運動率、形状に問題があるなど、妊娠を妨げる要因が男性側にある状態を指します。主な原因は以下の通りです。

  • 精子数の減少:精子が極端に少ない、または無精子症のケース。
  • 精子の運動率の低下:元気に泳げない精子では卵子に届かない可能性。
  • 精子の奇形率の高さ:正常な形の精子が少ない場合。
  • 精索静脈瘤:陰嚢周辺の血流障害が精子の質を下げる要因に。

男性ができる妊活生活習慣の見直し

健康な精子をつくるには、およそ70~90日が必要とされています。そのため、生活習慣の見直しを始めてから効果が現れるまでには時間がかかります。以下のような習慣の見直しが効果的です。

1. 禁煙・節酒

喫煙は精子のDNAを損傷させ、飲酒もホルモンバランスに影響を与えるため、妊活中は極力控えることが望まれます。

2. 食生活の改善

  • 亜鉛:精子形成に必須(牡蠣、赤身肉、大豆製品)
  • ビタミンE・C:抗酸化作用で精子を保護
  • たんぱく質:ホルモン分泌の維持に役立つ

3. 睡眠と運動

睡眠不足や運動不足はテストステロン(男性ホルモン)低下の原因となります。毎日30分程度のウォーキングや軽い筋トレもおすすめです。

4. ストレス管理

ストレスはホルモンバランスを乱す最大の敵。パートナーとコミュニケーションを取りながら、ストレスの原因を明確にしていきましょう。

妊活におけるパートナーへの配慮と協力

妊活中は、女性側に心身の負担がかかりやすいため、男性の支えがとても重要です。以下のような配慮が、お互いのストレスを減らし、良好な妊活の鍵となります。

  • 妊活スケジュールを一緒に立てる
  • 検査や通院にも同行して理解を深める
  • 排卵日のプレッシャーを和らげる声かけ
  • 結果を焦らず、時間を共有する姿勢

精液検査は早めに受けておこう

妊活を始める際、女性側の検査と並行して、男性も早めに「精液検査」を受けることが推奨されます。結果に応じて適切なアプローチを取ることができ、妊娠までの時間短縮にもつながります。

まとめ

妊活は、女性ひとりの努力では成り立ちません。パートナーである男性が主体的に取り組み、健康管理と精神的サポートを行うことが、ふたりの妊娠準備をより確かなものにします。妊娠という目標に向かって、「ふたりでつくる妊活」を意識し、前向きに歩んでいきましょう。

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