「陣痛がきたけど、どうやって病院まで行けばいいの?」と不安になる妊婦さんは少なくありません。そんなときに頼りになるのが「陣痛タクシー(マタニティタクシー)」です。通常のタクシーとは異なり、妊婦さんのために特別に訓練を受けたドライバーが対応し、病院まで安全に送ってくれるサービスです。この記事では、陣痛タクシーの特徴、事前登録の流れ、そして気になる費用について詳しくご紹介します。
陣痛タクシーとは?
陣痛タクシーとは、妊娠後期の妊婦が陣痛や破水を感じたときに、病院まで安全に移動できるよう設計されたタクシーサービスです。事前に登録しておくことで、スムーズに迎車してもらえる点が大きな特徴。中には24時間対応のところや、ドライバーが救急救命講習を受けている会社もあります。
通常のタクシーとの違い
- 事前登録制:名前・出産予定日・病院情報などを事前に登録
- 対応訓練済みのドライバー:妊婦搬送に慣れており、落ち着いて対応
- 必要に応じて防水シート完備:破水の可能性があっても安心
- 一部地域では専用の通報体制が整っている:連携病院へのスムーズな搬送が可能
事前登録の流れ
- 妊娠6〜8か月ごろを目安に登録
- インターネットまたは電話で申し込み
- 登録情報:氏名・出産予定日・自宅住所・病院名・緊急連絡先など
- 利用案内や登録確認の書類が届く(会社により異なる)
※引っ越しや病院の変更があった場合は速やかに再登録を
費用はどれくらい?
多くの陣痛タクシーは通常のタクシー運賃と同額で利用できます。以下が主な費用イメージです。
- 初乗り運賃:500〜700円程度(地域差あり)
- 距離・時間に応じた加算運賃あり
- 迎車料金(300〜500円程度)がかかる場合も
- 深夜料金:22時〜5時の間は2割増(会社により異なる)
追加料金として、防水シート代や緊急搬送費用などを請求されることは基本的にありません(ごく一部のケースを除く)。
対応エリアは?
全国展開している大手タクシー会社や、地域密着の会社が独自に展開しています。以下のようなサービスがあります。
- 日本交通(東京・大阪など):マタニティタクシー
- 帝都自動車交通:陣痛タクシー
- タクシーアプリ(GO・S.RIDEなど):事前登録機能ありのサービスも
地方の場合は、各地域のタクシー協会HPや自治体の母子支援案内を確認しましょう。
実際の利用時の注意点
- 陣痛間隔を記録しておく:10分間隔になったら連絡を
- 破水時はその旨を伝える:バスタオルや防水シートを自分でも用意
- タクシーがつかまらないリスクに備え、複数社登録も◎
- 病院の連絡体制と連携を取っておく:到着時間などをスムーズに共有
まとめ
陣痛タクシーは、妊婦さんが一人でも安心して病院に向かえる心強いサポートです。事前登録をしておくことで、いざというときの焦りをぐっと減らすことができます。安全で落ち着いた出産を迎えるために、ぜひ早めに利用の準備をしておきましょう。家族と一緒に登録内容を共有しておくのもおすすめです。