妊娠後期に起こる身体の変化と出産準備

妊娠後期(28週以降)に入ると、お腹の大きさが目立ち、いよいよ出産が現実味を帯びてきます。赤ちゃんの成長とともに体調や生活スタイルにもさまざまな変化が現れ、心と体の準備が必要になってきます。この記事では、妊娠後期に起こる身体の変化と、スムーズなお産に向けた出産準備のポイントをご紹介します。

妊娠後期に現れる主な身体の変化

  • お腹の張りが頻繁に:子宮の収縮が活発になり、前駆陣痛のような張りを感じることがあります。
  • 体重の増加スピードが加速:赤ちゃんの急成長に合わせて、妊婦自身の体重も増加。
  • 頻尿・便秘の悪化:子宮が膀胱や腸を圧迫しやすくなります。
  • 腰痛・股関節の痛み:リラキシンというホルモンの影響で関節がゆるみ、痛みを感じやすく。
  • 不眠・息苦しさ:お腹の圧迫や胎動で寝づらくなることも多いです。

この時期の注意点とセルフケア

1. お腹の張りが強いときは休む

前駆陣痛やお腹の張りが頻繁な場合は、無理をせず横になるなどして休むことが大切です。規則的な強い痛みがある場合は早産の兆候かもしれないので、すぐに病院へ連絡を。

2. 体重管理は継続を

体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群や分娩リスクが高まります。和食中心で薄味、よく噛んで満足感を得るなどの工夫でコントロールを心がけましょう。

3. 骨盤ベルトや抱き枕を活用

腰痛や股関節の負担には、骨盤ベルトや妊婦用抱き枕の活用がおすすめです。夜の睡眠姿勢を工夫することで睡眠の質も向上します。

出産準備ですべきこと

1. 入院準備を整える

分娩予定日の2~3週間前には、入院バッグを準備しておきましょう。母子手帳・診察券・保険証・下着・パジャマ・スリッパ・赤ちゃん用品などが必要です。

2. バースプランの作成

出産の希望(誰に立ち会ってほしいか、どんな出産にしたいか)を事前に考えて、病院や助産師に伝えておきましょう。安心感にもつながります。

3. 陣痛への備えと練習

呼吸法や陣痛時の過ごし方を学ぶことは、実際の出産時の心の余裕にもつながります。パートナーと一緒に練習しておくと安心です。

4. 赤ちゃんの受け入れ準備

ベビーベッドや衣類、おむつ、哺乳グッズなど、退院後すぐに使うものをリストアップしてそろえておきましょう。

パートナーと話し合っておきたいこと

  • 出産時の連絡体制・立ち会いの有無
  • 産後の家事・育児分担
  • 育休・職場への報告スケジュール

お互いの不安を共有し、支え合う関係を築いておくことが、産後の生活にも良い影響を与えます。

まとめ

妊娠後期は、お産に向けて心も体も準備を整える大切な時期です。身体の変化を理解し、無理せず、自分の体と対話する時間を持ちながら、少しずつ出産の準備を進めていきましょう。安心してその日を迎えるために、できることから始めてみてください。

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